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そして、みぞおちに拳を一発 「かはっ‥」 神田は結城に身を委ねるように気を失った 重さに堪えられなくなり、ずるずると床に膝をつけた 「‥‥‥重いって。」     * * * * * 一方、西園寺は 女たちを連れて外に移動すると 神田組の屋敷を囲むようにパトカーが何台も止まっていた いきなり現れた人間に警察側の人間は拳銃を西園寺に向けた 「はぁ‥‥警察のくせに俺にそんなもの向けるの?」 すると、どこかから声がし、 たくさんの警官の中から指揮を取っているだろう人物が現れた 「すみません。貴方たちのことは警察内部でもごく一部しか知りませんから。失礼しました」 まだ若そうな人間 西園寺は疑問付を浮かべた 「誰?」 「ああ、私は貴方たちの存在を知る1人。鈴木尚人(スズキ ナオト)です」 鈴木は右手を差し出すが西園寺は握り返さず ただ鈴木の顔をじっと見ていた 「随分と若いんだね」 「ははっ。今年で27になります。西園寺さんからしたら、もう年ですね」 「そうだね」
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