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見た目は子供
だけど大きなモノを抱えている
「ただのバケモノだよ」
ぽつりと呟き、空気となって消えた
部下はそれ以上なにも聞こうとはしない
「簡単に人間を殺せるんだから‥」
* * * * *
本部に帰った彼らはマスターの居る部屋に向かった
ノックをし、中からの返事を待つ
しばらくして聞き慣れた声が中から聞こえる
扉が開くと、大きな窓から外の景色を覗くマスターの姿
「マスター!任務完了」
「ご苦労だった」
男のくせに長い髪を持ち、後ろで1束にしている
黒いスーツを着こなす若い男
年齢はまだ30くらいだろう
西園寺が疲れた面持ちでソファーに座った
「でも、なんで俺まで行かせたの?あれくらい、結城くん1人でも大丈夫でしょ?」
「暴走を止めるためのストッパーに決まってるじゃん」
扉が開き、違う人物が会話に混ざった
結城がその人物の名前を呼ぶ
「涼介!!」
「マスター、俺も任務完了。」
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