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ばんっと扉の外で何かがぶつかった音がした
3人は目を合わせる
すると扉が開き、顔面を押さえた西園寺が膝を床につけて男泣きをしていた
「‥‥馬鹿じゃん?」
可哀相に見つめる結城がぽつりと呟いた
西園寺はゆっくりと部屋に入って来て、右手に持った紙をマスターに渡した
「報告書?」
マスターの問い掛けに激しく首を縦に振る
相馬が苦笑しながら立ち上がった
「じゃあ、俺はこれで」
「僕も行く~」
「お、、れも」
2人の後ろを西園寺が追い掛けるように駆けていった
残されたマスターは報告書を机の引き出しに入れ、椅子に深く座った
* * * * *
場所は変わり、
本部の廊下
「でもさ~‥俺、結城くんの暴走なんて見たことないよ?」
「だよね~!!マスターは心配し過ぎなのっ」
静かな廊下で2人の声だけが響いた
相馬は笑いながら先頭をきる
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