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「やっぱ俺、必要なかったよね!」 相馬が一つの部屋の前で止まった 『1群』と書かれた部屋 扉の左横にある機械に相馬が触れた 指紋認証システム 限られた人間しか入れない それが7人とマスターだ 認証確認された後に音を立てて扉が開いた 「おぉ。相馬、結城、要。任務終わったのか?」 彼らを除く4人の姿が現れる その中で声をかけたのが山下 机を囲み、お茶をしていた これが普段の姿 ほとんどが学生で、昼間は学業に専念している 「僕もお茶、飲む~」 山下が立ち上がり、カップに3人分のお茶を入れた 感謝を述べ、個々がカップに口をつけた 窓から夕日が差し込み、夜を迎えようとしていた 彼らはあまり能力を使わない 周りに悟られないようにするためでもあり、彼らが望むことでもある 「リオちゃん!おかわり!」 笑顔で結城はカップを差し出した これに山下も笑顔でカップを受け取った
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