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物心を持った時には
周りには誰も居なかった
僕は一人
孤児院の前で拾われた子
だから親の顔なんて知らない
知ろうとも思わない
僕を捨てた親なんて‥‥
何故、親は僕を捨てたか?
簡単だ
普通から掛け離れた子
物を浮かせたり、自分自身を浮かせたり
普通じゃなかったから
だから捨てた
僕の周りに人なんて寄って来ない
信じない
僕は僕以外を信じない
「私の下で働かないか?」
マスターが僕を見つけてくれた
闇夜に捨てられた僕に月明かりを照らしてくれた
信じない
そう決めたのに‥
僕は新たな道を選んだ
苛酷でも構わない
必要とされているならば
WATARU.Y
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