レッドレイン

潜入捜査

「はぁー、はぁー。」
秀雄は息が切れていた。

瞬間移動はその道のりをマラソンするのと同じぐらいの疲労感を得てしまう。しかも一緒に移動する人数分に比例して疲労感が倍になる。

今回の移動は、3キロの道を五人分。つまり１５キロマラソンしたことになる。

「お疲れ。」
軽く武信は秀雄に言った。

「お疲れじゃないよ、15キロ分だからね。はぁ～」
膝に手を当て秀雄は行った。