nine

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「世界でたったひとり… しぃだけなんだよ」 先輩は今までの中で一番 優しい顔をして囁いた。 「先輩…ありがとう」 「ん、しぃはずっと俺に 甘やかされていればいいんだ」 そのときの先輩の表情はきっと チョコレートやケーキよりも もっとずっと甘いものだった。 改めて思った… 私はこの人がいないと 生きていけない、と そしてそれはこの人も同じ… ぐぅぎゅるるるぅ 私のお腹… こんなしんみりしたとき ぐらい我慢しなさいよ。 くすくす 「せ、先輩!笑わないで下さい」 「はは、食べようか」 「…はい」 .
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