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「く、くくく、くく・・・・」
そいつは笑っていた。
その場で命を儚く散らした、全ての生物に対して。
何より
その体の主に対して。
「あははは、あははッ、はははは、ははははははははははっ!あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
甲高く笑う。
嘲笑う
絶叫のように
今までそこで起った惨劇全てが、今神父の体の中に巣くう何かにとって些細で哀れな事でしかない。
だからこそ嘲笑おう。
人間が何十回と繰り返したこの有様を。人間が改めず、欲のみに支配される、惨めな有様を!
奴もそうであった
そう、この体の主、あの魔術師も。
力に溺れ死んだ。
そう、あまりに呆気なくて
「――――何故だ、何故なんだ・・・・・!」
呆気ない。
呆気なかった。呆気なかった。呆気なかった。呆気なかった。呆気なかった。呆気なかった。呆気なかった。
あまりにも
次の瞬間には、男は正反対の表情を浮べ、空を仰いだ。
「何故なんだあああぁあああぁああぁ・・・・・!!」
儚い叫びは、湧き出した思い出と共に無限の宇宙(ソラ)の下で・・・・かき消された。
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