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「お? 先客がいたか。」
エルドのいるギルドに直接飛んだ俺は先客がいたことに少しだけ焦る。
とは言っても見知った顔だったので安心した。
「ハイルさん、エルドこんにちは。」
「やぁ、言われたとおり直接来てくれて良かった。」
「……こ、こんにちは。ミトスは毎回こんな登場の仕方なのか?」
毎回では流石にないが、なんか知名度出て来たから混乱を避けるためだ。
俺がそう言うと、納得するようにハイルさんは頷く。
今やこの街にもミトスが現れたらしいが、俺が出会う前に終了したらしい。
どう終了したかは聞いていないが、生きてるといいな。
「…………じゃあ俺は戻るわ。」
「………………わかった。じゃあな。」
ハイルさんはすぐに部屋を出てしまった。
なんか俺がいたらし辛い話をしてたのかな……
「今日は何か用なのかい?」
「用という用じゃないんだが…………先日、小人の村に行ったぞ。」
「ほう………………」
エルドの反応を伺うが、さほど喜んでいるようには見えるがそこまで大きなリアクションは示さなかった。
「まだ長老は元気にしてたかい?」
「ああ、元気そうだったよ。それで手紙を預かってるんだ。今日はそれを渡そうとな。」
俺はコートのポケットに入っていた手紙を取り出して、エルドに差し出した。
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