C.とりあえず学園へ

33/33
27904人が本棚に入れています
本棚に追加
/945ページ
なんでも魔武器は名前を付けることによってマスターだと承認して能力を発揮出来るようになるらしい。 「無難に小型化、大型化に魔力増幅かな~… 次はリディアやったら?」 次にリディアがやったが、彼女はランドほどは光らなかった。 それでも目を必死に守ることとなったのだけれども…… 彼女の手にはうっすら黄色が塗られている白い杖だった。 1メートルくらいあるから杖術も出来るだろうなぁ。 「うーん……名前は《心(こころ)》にしようかしら。」 能力は魔力の分配、小型化大型化らしい。 多分二人の武器を見るに小型化と大型化は普通なのかもしれない。 「じゃ、じゃあ私もやってみます!!」 リリアはリディアと同じくらいの輝きを出し、目が見えるようになった時にはこれまたリディアと同じように杖を持っていた。 ただし、リリアの杖は数十センチのもので、レイアさんが使っていたのに似ている。 「う~んと……この子には《祺儚(きぼう)》にします! 能力は……これは大型化出来ないけど、防御結界自動発動と治癒能力補助です。」 元々後方支援がリリアの役割であるらしく、彼女らしい能力だ。 ……三人の魔武器を見る限り本当に懺黒と祺白がチートに思えて仕方ない。 俺らの班は一番早く魔武器作りが終わったようで、他のグループからは時折光がほとばしった。 ……この三人は比較的優秀なほうなんだろうな~。
/945ページ

最初のコメントを投稿しよう!