記念日

10/14
前へ
/444ページ
次へ
そのカップルは夏美の後ろの席へと案内された。 これで目を反らす事は出来ない。 「どうかした?」 どこか態度に出ているのだろうか? 夏美が顔を覗きこんで言った。 「いやちょっと飲み過ぎたかもな、最近仕事忙しかったから回るのが早いのかも……。」 そう言って、相沢はコーヒーを流し込んだ。 濃いめの苦いコーヒーの味さえ、わからなくなっていた……。
/444ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加