記念日

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「そっか、じゃもう出よっか?寒いから少し酔いが覚めるかも。」 少し心配そうな顔をして夏美が言った。 デザートを少し残し、店を出る。 (あの2人、心中でもする気かな……、何があったんだろう……?) 駅に向かう道中、2人の会話はなかった。 この今にも雪が降りそうな冷たい冷気も相沢には届かない。 いつもはこのまま相沢の家に向かうのだが、今日はちょっと気分がすぐれないと言って、夏美をタクシーに乗せる事にした。 相沢もそれに一緒に乗り込む。
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