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駅のアナウンスが、電車がホームに入る事を知らせる。
相沢は身震いしながら、電車の来る方へ視線を向けた。
「キャ―!!!」
「うわぁ~~!!!」
ホームの向こう側が騒がしい。
電車が急ブレーキをかける。
そして甲高いブレーキ音を立て、相沢の目の前で先頭車両が止まった。
ここはまだホームの真ん中ぐらいなのに…。
「うっうわぁっ!」
右前に並んでいた男性がよろめき、尻もちをついた。
その視線の先は電車の1両目。
そこには真新しい綺麗な赤い血が飛沫として付いていた。
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