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「じゃおつかれ!」
「お疲れ様です。」
相沢は会社を出て、駅とは別の方向に向かう。
歩いて5分ほどして月極の駐車場。
その中の一台に乗り込んだ。
エンジンをかけ、携帯を取り出した。
「もしもし」
「もしもし、仕事終わったの?」
彼女の吉沢夏美だ。
「うん、一度帰ってから行くよ。たぶん6時半には着くと思う。7時の予約には間に合うだろ?」
「そうね、じゃ私も6時半に着くように行くわ。」
「うん、じゃ後で。」
夏美と付き合って今日で一年になる。
記念日だから食事をしようと夏美が言ってきたので、心良くオーケーの返事をした。
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