記念日

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夏美は元々、相沢の会社にバイトで来ていた。 愛想が良く、スタイルもいい。 同僚や後輩にも夏美を狙っている奴はいっぱいいたが、夏美は相沢に好意を持っていた為、付き合うことになった。 最初はなんとなく付き合った感じだが、妙に笑いのツボなんかがあって今では付き合ってよかったと思っている。 時計は18時5分。 「やばいな。急がないと。」 待ち合わせの場所まで30分近くかかる。 外の冷気に顔をしかめながら、少し急ぎ足で駅に向かう。 切符を買う為、発券機に小銭を入れる。 その時、改札を多くの人が出て来た。 相沢は切符を買い終わったが発券機の方を向いたまま、俯きながら改札へと向かう。 例え、あのモヤを感じたとしてもその人の顔を見たくない。
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