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「ここが明鏡(めいきょう)学園、か……。」
整った顔立ち、綺麗な長い黒髪、美女といってもいいだろう少女が睨み付けるように校舎を眺めながら憎々しげに呟いた…――
ザァ……
瞬間、風が吹いた。
思わず少女は目を瞑った。いや、少女だけではない、周りの生徒もあまりの風に目を開けていられなかった。
そのおかげ…なのか少女の表情を見た者は誰もいなかった。
風が止んだ時には少女の表情は元に戻っていた。そのまま少女は明鏡学園の校舎へ向かって歩いていった。
その表情は、無表情で感情がまったく読めなかった。
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