三.愛は、探せば見つかりますか?

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俺が部屋に入ると、オジサンはもう既に帰ってきた。 「キミ、無用心すぎ。ここらで通り魔多発してんだから鍵くらい閉めてきなさい。」 …オジサン、何時間ぶりの一言がそれですか。 「だって、鍵閉まってたらオジサン入れなかったでしょ?」 オジサンは口を尖らせる。 「…うん、それは、ありがとうね、」 「どういたしまして、」 俺はそう言って手に持った袋をオジサンの方に突き出した。 「ご飯、作ってあげるね、」 俺、優しいでしょ?みたいな目でオジサンを見る。俺の目力は意外と強い。 「…キミは良いお嫁さんになれるよ、」 オジサンは表情を変えずに言った。――― .
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