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オジサンに抱き締められながら、俺たちは少しだけキスをした。
オジサンは優しく俺の体に指を這わせる。
でも、それ以上は無かった。
俺も、それ以上は要求しなかった。
「……じゃあ俺、風呂入る。先に寝てて良いよ。」
「あぁ、じゃあそうさせてもらうよ。」
「お休みなさい。」
「うん、お休み。」
俺たちはまた、短いキスをした。
(こんな風にしてるのに、昨日までは他人だったなんて、変な感じ。)
だから、愛なんて無くても別に、何の支障も無いんじゃない?―――
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