寝坊?そんなの日常茶飯事

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僕は読んでいた歴史書を本棚に戻した。 「今日は休みだったのになぁ~なんで僕はこんな所にいるんだろ……」 今日は七日に一回の休みの日。 魔法を造りだした先祖に感謝をする日として、昔からある日なのだが、若者達は伝統を忘れ遊びほうけているというのが今の現実である。 僕もその一人で、一日ゆっくりしようかと思ったのだが、生憎先日行われたテストで…… ――――― 先日 「……レン君……これどういう事でしょうか……?」 いきなり職員室に呼ばれたと思いきや、担任の先生がテンション控えめで僕に差し出したのは見覚えのある一枚の紙だった。 「げ……何でしょうかそれは?僕にはさっぱりわからないです」 「……そうですか……そうですねじゃあ明後日までにテスト範囲の歴史を書いてまとめてくること ……」 「……はい」 これ以上しらばっくれても、先生は意見を変えないと思うので素直にテストを受けとった……うわ丸がないよ……。 ――――― てなわけである。 「しかし丸がないのは予想外だったなぁ~……一個はあってると思ったんだけど……」 まあどっちにしろ赤点は確実だったので、諦めてまとめを始めることにした。
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