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「おい、待ちなさい」
歩く足を止めて息を吐く。
まぁ、止められるのは当たり前だと思うけど…はぁ。疲れたんですけど、俺。
くるりと回って校長の方へと顔を上に見上げる。
テカる頭が蛍光灯に反射して目が攻撃された。
…けっこうダメージくるぅ……痛い、こんのハゲが…!
見上げる顔を下げて目を擦って痛みをまぎらわす。
「君、カツラを届けてくれてありがとう。」
え?お礼?
てっきり怒られると思った俺はびっくりしたけどお礼を言われるのは嫌いじゃない。
素直に「いえ。同然のことをしたまでです。」…なんて余計な綺麗事まじりに言う。もちろん笑顔付き。
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