馬鹿ひろと

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「なぁ、かなた。」 急にしゅんとするひろと。 え?どうしたの?さっきまで元気だったじゃんか、 調子狂うし、まじ心配になる。 「ひろと…?どうした?」 するといきなり頭に何か被らせられ重みを感じた。 ひろとはそれを置くとにぱっと笑って「返すのめんどうだからかなた返しといて!」そう言ってひろとは片手を上げて瞬間的に俺の前から姿を消した。 ……………。 頭に被らせられた、校長先生のカツラを無表情で見ていると、 『ピーンポーンパーンポーン、校長先生からお知らせです。…あ、やべ、名前だしちゃった。…ま、いっか。校長先生のカツラ持っている生徒は校長室前に、以上。』 アナウンスはそこでプツリと切れた。 アナウンスの人、いっちゃったね。校長先生のカツラって……… 俺は大きく溜息を吐いてひろとから預けられた校長先生のカツラを持って校長室前へと向かって歩いた。 ………ひろと、さいあく…
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