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俺はランドセルを教室に置いてからあてもなく走っていた。
あ、そうえばかなた大丈夫かな?さっき校長室にこい的なことがアナウンスで流れてたような…………
俺はそこまで深く考えるのも疲れるから、やめた。
ダダダッ
群がっている廊下を走り抜ける俺。
……なんで俺は走ってるんだろう?
ふと、そんなことが疑問に思い走るのをやめた。
俺はどうして走ってんだ?
うーん、と腕を組んで廊下の真ん中で考える。
「あ、あのぅ!」
「うわっ!」
いつの間にか俺の側に潜入していたお隣のクラスの女子。
いきなり大きい声だすからびっくりした。
「ご、ごめんなさい!びっくりさせてしまって…」
手には手紙のようなものを持っていて長いストレートの子。
………誰だろう、この子。
お隣のクラスの子なのは知ってるんだけど…
そして何故か今にもこぼれそうな顔は目に涙が溜まりすぎてかすごくうるうるしてる。
「ぇ?ちょっと、泣くの?ちょっとちょっと!やだ泣かないで!」
こんなの周りから見たら俺が泣かせたみたいじゃん!
「…うっ、ご、ごめんなさい!」
………一体何しに俺のところ来たんだろ?
俺、家にいる赤ちゃんのあやし方しか知らないんだよ………
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