[第二話]落ちた先は…関ヶ原!?

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「あらあら、意外と衝撃もなく堕ちてこれました」  瑠璃姫は下に三成を敷いていることに気付かず、目前に迫ってきた男女を不思議そうに見つめながら言葉を発した。 「あの、まったりしている所すみません…そこを退いていただけますか?」 瑠璃姫はそう声をかけてきた女子を不思議そうに見つめていた。 なぜ退かねばならないのか…自分にはよくわからなかったからだ。 「……う…ぐっ…綾、女…」 三成がうめき声を上げつつ、瑠璃姫の前に来た女子の名を呼びながら手を伸ばした。 綾女と呼ばれた女子は、伸ばされた手を取りギュッと握って悲しそうに彼を見つめている。 「三成様っ!お気を確かに…!」 「…私…が、死んだら…貴様が…秀吉様の意志を……」 「そんな…私は貴方が居ないと…」 今生の別れとでも言いたげな会話を始めた二人を見て、黒髪の男子…家康が苦笑いをした。 「おいおい、三成に綾女殿…この位で死んでしまうような柔な体ではないだろう?」 家康は、三成の上から瑠璃姫を退かすために、彼女をヒョイと持ち上げて立たせた。 体が軽くなった三成は起き上がり、刀を抜けばそれを家康と瑠璃姫に向けて二人を睨み付ける…。 .
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