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「そうだわ!椎茸様を知りませんか?」
「……椎茸?貴様、椎茸を食べたいから此処へ来たのか?」
「あら嫌ですわ…椎茸様を食べるだなんて…むしろ食べられたい……きゃぁぁっ」
椎茸様…松永を想像しながら悶絶し始めた瑠璃姫を見て、三成は凍り付いたように固まっている。
「し…椎茸に…食べられたい…だと?」
「三成様…お気を確かに…!」
膝を地に着け、見る見るうちに顔を青ざめさせていく三成の肩を掴み、綾女が軽く彼を揺さぶりながら声をかける。
「ああ、そういや三成は椎茸が苦手だったか?」
家康はそんな三成を見てクスクスと笑いながら、昔に戻ったような懐かしい気分に浸っていた。
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