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悟に右フックをくらわせて、ひとまず落ち着く私。
期待した私がバカだった。
そうだよね。私のことなんて、女の子として、見てないよね…。
そこの曲がり角でさよならか。
ハァー……
今度のはため息。
指先冷たいが、何かもうどうでもいい。
「あっそうそう」
悟がジャンパーを脱ぎ始めてる…。
「…露出狂?」
「ちげーよッ!!!」
ボフって音をたてて乱暴に私の肩にかけられるジャンパー。
「女の子が身体冷やすのはよくねーから。
じゃーな!!」
走り去る悟。
今、私のこと女の子って言ったよね??
荒い生地のジャンパー。
不器用な優しさ。
悟の温もり。
…………………バーカ。
キミトノキョリが、縮まればいいな。
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