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「ゴメンナサイ。変態とか言って……」
黙っている俺の顔を覗き込む。うっ、カワイイ!
「怒ってないよ、さぁ、傷の手当をしよう」
冷静を装い黙々と包帯を巻いていく
「白うさぎって……」
真琴が真っ赤になりながら何か言いかける
「しみるか?もう終わりだからな。他に痛い所とかあるか?」
首を横に振るい、また何か言いかける
「白うさぎってっ!」
「?」
「お、俺の恋人なのかっ?」
い ま な ん て ?
「さ、さっき、キスっ、してたしっ」
ドコマデモツ?
オレノ理性?
全身真っ赤な真琴を自身の腕に閉じ込めると耳元でそっと囁いた
「YESって、言ったら?」「////お、オレ、なんか女の子っぽくなくて可愛くねーのに、////白うさぎ優しくて/////カッコイイから、なんか……ヘンで」
記憶がないせいで自分を『オレ女』だと思いこんでいるのか、女子目線で俺をみる真琴に理性が飛びそうだ
「真琴は充分カワイイよ。」
頭をポンポンとなで真琴から離れる。
「腹減ったろ?非常用のチーズと干し肉くらいあるはずだ。冷えるしワインでも温めるか。ちょっと待ってろ」
食堂で頭を冷やそうと後ろを向いた俺の袖を
ギュッ
とつかまれた
振り向くと俺を見上げる真琴……………
「……どこにも行かないで……ここに…いて……ほしい……」
大好きな子が潤んだ瞳で自分を見上げている
ずっと独り占めしたかった子が自分を求めている
「大丈夫。ここにいるよ。」
真琴の痣を一つ一つ消すように吸い取り見分けがつかないよう更に多くの痣を付ける
そして知った
真琴はあいつらからアリスの体を必死に守り通したってことを
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