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小学校時代、仲の良い友人が野球部に入った。
何か俺もやろっかなーってな感じで気楽に始めたのが吹奏楽部だった。
入部したらサックスを吹きたかった。
指が届かなかった。
パーカッションもやってみた。
後進の際に、手と足が一緒に動く俺には不可能な世界だった。
しかし、金管楽器は難なく音が出た。
よくわかんないが、唇の回りの筋肉が発達してたらしい。
そして何だかんだでトランペット。
その後てきとーに部活をやって小学校を卒業。
中学校では運動はごめんだったんで再び吹奏楽部に。さて、今の俺が限りなく溺死に近いのはこの俺の人生を間違えたからだ。
どれが間違いだったんだ?
多分、吹奏楽部に入部したことが間違いだったんだろう。
でなければ今俺が肺活量アップのために顔を水につけて90秒耐える必要はなかったハズだ。
「あと30秒!!」
いや、吹奏楽部は悪くない。このイカれた先輩の問題かもしれないな。
もしも。
トランペットじゃなければ指導担当はこんなイカれた先輩じゃなかったわけで…。
「残り10秒!!」
そうだ!!サックスになってればこんな状態になる必要は多分なかったんだ!!
確か俺は小指が届かずサックスを諦めたんだ。
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