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どうすれば小指は長くなるんだ?
「残り5秒!!」
やっぱ煮干しか?カルシウムを採ればいいのか?
いやしかし、小指限定で伸ばすにはそれではダメだ。
「4!!」
それならば引っ張るか?思いっきり小指を引っ張ってみるか?
「3!!」
しかし人の手の力じゃあ無理がある。噛んで引っ張ればちゃんと引っ張れるかな?
「2!!」
もしくは麺棒のようなもので薄く伸ばしてみるか。
うん。小指が長くなりそうだ。
「1!!」
あっ!!指を噛む方の作戦だが、俺虫歯があるんだ!!
誰かに噛んでもらうしかない!!サックスになるために!!
「0!!」
「先輩!!俺の小指を噛んでください!!」
「くたばれマゾヒストッ!!」
グホッ!!何故みぞおちに拳を叩き込むのだ!!
そうか!!俺がサックスになりたいってバレたのか。ぶっちゃけリード楽器は全然吹けないからどっち道慣れないけど足掻いてやるぜ!!
「ならせめて、麺棒で俺の小指を潰してください!!」
「悪かった!!90秒も水につけて悪かった!!まさかお前の隠れた性癖が露出するなんて思わなかったんだ!!逆に聞くが、仮にお前の小指を噛むと、お前はどうなるんだ?」
「(小指が)長くなります」
「棒状の興奮すると太くなるやつが?」
小指は棒状だよな…。
興奮すると小指って太くなるのかな?
まあてきとーに英語を使って誤魔化してみるかー。
先輩のは半分正解だしー。「yes,I am.」
あれ?誤魔化せてない?
「さよなら!!奏!!」
先輩の拳が再びみぞおちヘ飛び込んでくる。
避けるすべがないので仕方がなく肘でガード。
ドンッ!!
肘に衝撃が走りる。
その衝撃は小指まで届くほどだった。
あれ?今の衝撃で小指少し伸びたかな?
「先輩!!もう一発殴ってください!!少し長くなってきました!!」
「消え失せろ変態がぁ!!」
えっ?首をチョップ?それは死……………。
プツンと、視界が真っ暗になった。
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