1996年4月8日

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電話が鳴った。 葛西は間髪入れずに受話器を取り、点滅しているボタンを押した。電話はすぐに取るようにとの女子職員達に対する無言の指導を実践しているのである。 「はい。たいへん、お待たせいたしました。昭和生命、京都支社でございます!」
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