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加入後二十年を経過しており、普通ならまず問題になるような契約ではない。
ただし、『死亡診断書』の文字が二重背線を引いて消してあり『死体検案書』になっている点には注意が必要だ。
両者の違いは、死体を検分した医師が、死亡する前の二十四時間以内にその人の診察を行なったかどうかという点にある。『死体検案書』であれば、医師は最初から死体しか見ていないことになるので、死因についても絶対に確かとは言い切れなくなってくる場合があるのだ。
若槻は上から順番に項目をチェックしていった。
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