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最も多いのは明らかに悪性新生物(癌)だった。
それに次ぐのは脳血管疾患や心疾患、肝臓病などである。
自殺というのは、実は非常にありふれた死因のひとつに過ぎない。
日本の自殺者の年間総数は1975年からほぼ横ばいで、2万2千人の間を推移している。
これは年間の交通事故による死者の倍以上の数である。
若槻が査定するのは京都府下での昭和生命の取り扱い分だけだが、それでも、ほとんど毎週一件位は現れた。
最近では特に高齢者の自殺がめだつ。
一方、殺人というのは、少なくとも京都府下ではきわめて稀だった。
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