1996年4月8日
9/37
読書設定
目次
前へ
/
96ページ
次へ
「あぁこれ、例の左京区の火事の分ですよ。」 三週間前に木造家屋が全焼して、一家五人が焼け死んだ事件だった。 合計十五件もの死亡保険金の請求が一度に出てきていたために、件数が膨らんだのである。 大半は貯蓄性の高い五年満期の養老保険などだった。 頼まれると嫌とは言えない性格の人たちだったのではないかと若槻は想像した。 ノルマが厳しいのだという外務省の懇願に断り切れずに、次々と加入してくれたに違いない。
/
96ページ
最初のコメントを投稿しよう!
38人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
48(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!