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友紘はソファに座って春喜を迎え撃つ
「…ベッドがいい」
「抱っこだけだっつーの ほら」
友紘は春喜を引き寄せ隣に座らせる
「アホの子大賞め」
「何ソレ…」
友紘は優しく春喜を抱き締めた
「世界で一番アホな子にあげる賞だ」
「要らねっ」
「そう?副賞で可愛がってやるのに」
「っ……」
黙らせられる
春喜は友紘の腕の中に落ちる
「落ち着いた?」
「…はい…」
友紘は春喜の頭を撫でて抱き締める
「あのさぁ… 順平のことだけど」
「はい…」
「ん 素直だな よしよし」
また頭を撫でる
春喜は恋しさ溢れてしがみつく
「………可愛いな」
友紘は春喜のオデコに口を付けた
ぐぃーっと上昇
春喜は友紘を押し倒す
「ごめんごめん 今のは俺が悪かった 取り合えず待て」
「う……」
(煽ったくせに…ヒドイ…)
「あのさ…高校ん時の話なんだけど、俺の母親死んだんだよ」
「………」
春喜は意表をついたディープな話に固まる
そんな話、期待してない
友紘は春喜を見据え、それから、諦めたように目を逸らして話した
「元々父親は居なかったし、やらなきゃいけないこと一気に増えて何 過労だったんだけど 一人で家で倒れてさ その第一発見者が順平… それから他人ん家の合鍵作ったり冷蔵庫に何か詰めてったり世話焼かれるようになって アイツ、俺の命綱みたいな奴なんだよ」
「………そんなの聞いたら…ヤキモチ妬けなくなるだろ…ズルい…」
「いや?妬いてよ」
友紘は笑顔を向ける
「妬いていいけど 今みたいに泣いてぶちギレまで行くと」
「泣いてナイ…キレてない…」
「嘘吐けアホ」
「……」
「こんなに好きだ特別だって言ってんのに信じないで泣かれると困るよ 何て言ったら良いわけ?」
「……名前呼んで 好きって言って」
「……春喜 好きだよ」
「……」
完全に上昇
(俺はサイテーだ…)
「ベッド行く?」
「…いい」
「あれ 飯作んの」
「ここでする」
「は ふざけんなよ」
「大丈夫 イかせないし 中出しして入れっぱなしで栓してあげるから 汚れないよ」
「俺が汚れるだろっ」
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