真鍋のキ

2/3
前へ
/165ページ
次へ
「佐藤、部長が呼んでる」 「ん あー…了解」 真鍋の伝言に友紘は嫌そうな顔をして了解 「何かあったっけ」 「先週の出張の結果報告してない」 「は?先週って先々週だろ 何してんだよ 珍しい」 「んー 部長の話面倒なんだよな」 「回りくどいからな じゃなくて つーかその出張って何 そんな必要あんの今入ってたっけ」 「ん 極秘」 友紘はアッサリ 隣のデスクに書類ファイル諸々を置く 「え マジ」 置かれた書類に嫌そうな顔をして隣のデスク、春喜は友紘を見る 「これ直して 俺が戻るまでに」 「お前は鬼かっ」 真鍋に突っ込まれながら友紘は席を立つ 「何を直されたんだよお前」 真鍋は友紘の席に座って春喜に向かう 「ふぅん ま、俺だったらこのまま通すかなぁ」 真鍋は書類を拡げる 「真鍋さんは適当すぎですよ」 春喜は真鍋から書類を取る 「アイツが完璧主義過ぎるんだよ」 真鍋は溜め息 「ところで春喜さぁ」 「は?」 真鍋の呼び方に春喜は眉を動かす (友紘さんにも呼ばれたことねぇのに!) 「気安く名前で呼ばないで下さい」 「お前は女子かっ」 「……」 睨む 「セクハラで訴えますよ」 「あはは!じゃあ佐藤も訴えろよ 俺のは佐藤のが染っただけ 俺は悪くない」 「え と…佐藤さん、俺のこと名前で呼んでるんですか?」 春喜は細かに確認 「あぁ お前 佐藤の友達と仲良くしてんだろ?それが染ったらしいぞ」 (嘘だ…香奈さん春ちゃんって呼ぶし…ウソ…嬉し…つーか直接呼んでよ…) 春喜は嬉しさオーラ排出 .
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加