第一章

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だから俺は、諦めていた。 友達ができないことなど。自ら動かない限り、何も始まらないと分かっていた。 でも・・・ 俺は動こうとしなかった。いや、動けなかった。 これ以上、事態を悪化させたくない、と・・・。 結局、俺はただの弱虫だ。「やらない」じゃなくて、「できない」だったんだ。 意気地なし。いくら自分を罵ってみても、動くことはできなかった。
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