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「新入生の皆さんはクラスを確認次第、速やかに自分の教室に入ってください。繰り返します―」
中学校の入学式の朝。学校のピロティーは、新入生たちでごった返していた。
俺が今日から通うことになるこの中学は、町内3つの小学校から生徒が来るため、結構な人数になるし、当然知らないやつも多い。
俺はその人ゴミからやや離れたところで、ぼんやりとクラス名簿を眺めていた。
1年3組。
そこには幼馴染の翔や蒼衣の名前は無く、新しい人間関係をつくらなくてはいけないのかと多少げんなりしていた。
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