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「どうぞ。先生もお一人ですか?」
「うん。賑やかなのは苦手だから、落ち着けそうな場所を探してたんだ」
「そうですか」
近くの壁に移動し、寄り掛かる。
香月先生も同じようにした。
「時景君が一人なのは、同じ理由なの?」
いいえ、萌えの為です。
なんて言えないし、実際煩いのは嫌だから、頷く。
「まぁ、そんな感じだもんね」
その後、暫く取り留めのない話をする。
と、また誰かが来た。
見ると、うちのクラスの不思議少年扱いされてる、立花 銀虎(タチバナ ギンコ)だった。
銀虎は数少ない友人の一人・・・のはず。
気付いたらいたりいなかったりするし。
恋愛的な意味でも俺は銀虎に好かれている。
でも、ノーマルだと言ったらあっさり諦めた。
思い切りが良いのか、淡泊なのか・・・。
俺でもよく分からない。
と思っているうちに、声を掛けられた。
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