交流会一日目!

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「先生・・・離れろ」 俺じゃなくて、先生に言った。 命令口調かよ。 目上の人は敬えよ。(俺が言えた事じゃないが) 「何で僕が離れなくちゃいけないのかな?君は後から来たんだし、少しくらい常識を考えてね」 「浪は俺といた方がいい」 「君が決める事じゃないよね」 「浪の友達だから分かる」 「僕の方が分かってるんだけどね」 止めろ。雰囲気が恐ろしく暗く、重いものになってるんだが。 つーか、何で俺の取り合いみたいになってんだ!? 元久がこちらに向かって 【グッジョブ!!】 ってやってんのが見えた。 後でこってり絞ってやんよ。 「ねぇ、時景君!」 「浪」 「「どっちと一緒にいた方がいい(の)!?」」 「・・・は?」 「俺だろ」 「僕だよね?」 二人の威圧感が半端ない。 これは答えないと解放されないな・・・。 ・・・面倒くせぇ。 「・・・今の二人なら、どっちも嫌だ」 正直に言った。 銀虎は相変わらず無表情だが、香月先生は少し落ち込んだ顔になった。 俺が悪いのか?誰か教えてくれ。 「時景君、ゴメンね?」 香月先生が小動物に見えた。 「えっとですね、・・・まあ、分かって下さったなら良いです」 と、今度は銀虎が抱き着いてきて一言、 「済まない・・・」 と言ってきた。 「気にしてないから離れろ」 取り敢えず引っぺがす。 何か・・・この数十分で凄く疲れた。 なので、香月先生と銀虎に休む事を告げてホールから一度出ることにした。
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