4174人が本棚に入れています
本棚に追加
「さっきから人の話を無視するなんて最低なんだぞ!俺の話は絶対聞かなくちゃいけないんだ!俺の言うことは正しいんだ!分かったら謝れ!今謝れば許してやるし、また友達に戻ってやるから!あと、親衛隊なんて最低なものも辞めろよ!あんなの、人間のクズの集まりみたいなものだろ!?だからお前も酷い奴になったんだ!俺がお前を助けてやるから、辞めろよ!お前だって元はあの金髪に脅されて入ったんだろ!?俺は分かるんだからな!!アイツに、生徒会が嫌いとか言えって命令されてんだろ!?お前の代わりに俺がアイツをぶっ飛ばしてやるから、こっちに来いよ!お前だって、仕事を無理矢理押し付けられるよりも皆と一緒にいた方が楽しいだろ!なぁ!!」
腕を掴まれ、毛玉に吠えられる。
汚らわしい。
俺の方が身長が高いから、自然と毛玉は上目遣いみたいに睨んでくる。
・・・吐き気がしてきた。
そして、口からでる騒音。
耳栓してるのに、それが最早何の役にも立たないのは驚いた。
工事現場の音より絶対煩い。
毛玉は喚く事を止めない。
俺はイライラしてくる。
怒りで身体か震える。
毛玉は何を勘違いしたのか、
「やっと、俺の言うことを理解してくれたんだな!?嬉しくて震えてるんだろ!?」
ちげぇよ、クソが。
「やっぱアイツが悪いんだな!?俺が成敗してやるから待ってろ!!」
そう言って、元久へと向かって走り出した。
俺の中で、何かが切れる音がした。
最初のコメントを投稿しよう!