交流会二日目!!

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――元久side―― いきなり王道君がこっちに向かって走ってきた。 ひたすら何か喚きながら。 だいぶ近付いてるなぁ。 目の前まできて拳を振り上げる王道君。 当たると痛そうだから避けた。 「何で避けるんだよ!避けちゃ駄目なんだぞ!!」 「当たったら痛そぉだから嫌だよぉ」 周りは突然の王道君の行動に唖然としたまま動かない。 うわ、蹴ってきた。 取り敢えずまた避けて、今度は反撃する。 俺だって戦えない訳じゃない。 浪が強すぎるだけで。 まぁ、カウンター出したら王道君はモロに喰らってくれましたよ。 「ぐ・・・ぁ」 それでも懲りずに向かって来るから呆れた。 コイツに学習能力はないの? 力の差が判らない程馬鹿なの? あれ、そういえば浪はどうしたんだろ。 普段ならもっと早く動くのに。 で、王道君の攻撃避けてからそっちを見たらいなくて。 そう思った瞬間王道君が反対側の壁までぶっ飛んだ。 俺の横に立つ浪。 来たことに全然気付かなかった・・・。 でも、何か変だ。 いつもの浪じゃない。 どんなに怒ってても、こんなに不気味な雰囲気を纏っている事は今までなかった。 まるで、別人。 全く知らない人が横に立ってる見たいで、思わず俺は戦慄した。
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