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また王道君が近付いて来ようとしたら、その目の前に浪が立ってた。
いつの間に移動したのか全く分からない・・・。
ホントに一瞬。
浪が王道君の首を掴んで、思いっ切り体育館の床に叩き付けた。
で、そのまま締め上げて・・・。
俺は、そこでなんとか意識を覚醒させた。
「なーちゃん、殺したら駄目・・・!!」
そう半分叫び声に近い声で言って走り出す。
冗談抜きで浪は王道君を殺そうとしている。
会長も俺の声で覚醒したのか、浪を止めに行くために走りだす。
「かっ・・・は、ぁ・・・ヒュ・・・・・・ッ」
浪は的確に頸動脈を絞めてる。
王道君は、もう意識は殆ど無い状態。
会長と二人掛かりで引き離そうとするけど、びくともしない。
その間にも王道君は死に近付いてく。
そこで会長が、唐突に浪の視界を遮ると、思いっ切り喉仏の有るところを指二本で突き上げる。
「・・・・・・ッ!」
他の生徒からは俺の身体と会長の身体で見えない。
が、その瞬間浪の力が弱まった。
そこを全力で引きはがす俺と会長。
・・・喉仏を狙うとか、下手したら命に関わると思う。
でも、今回は結果がよかったから何も言わない。
それは置いといて、一番驚いたのは、浪に意識が無かった事だ。
今は眠っているのと同じ状態。
こうして波乱の交流会は幕を閉じた。
後日、何らかの罰が有るかと思ったが、何故かお咎め無しに終わったのはまた別の話だ。
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