気絶中の夢とその後

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ある日、白銀が言った。 お前を守ってくれる人を見付けた、と。 白銀は俺を、二人の黒の所に連れて行った。 一人は女で、目が碧かった。 もう一人は男で、目は黒かった。 その人たちは夫婦で、子供が出来なくて困っていたらしい。 そして、守る力もあるらしく、白銀は直ぐに頼んだ。 そして俺はその人たちに引き取られた。 二人はとても良くしてくれた。 白銀や金にも時々会いに行った。 話す事は、友達が出来たとか、こんな事があったと言うような、取り留めの無い話ばかりだったけど、楽しかった。 でも、長くは続かなくて。 ある日、白銀は俺に、殺して欲しいと言った。 拒みきれなくて、俺は銀を持った。 白銀も、赤くなった。 それを、金が見ていた。
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