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金は悲鳴を上げた。
俺は、その時自分の中で何かが崩れてく音が聞こえた。
金は、俺が白銀を殺した時の記憶をすっかり無くした。
否、俺の存在そのものを忘れた。
その時、俺は四歳で、金は三歳。
その時に、自分の存在を捨てようと決めた。
大切な人の命を失わない為に。
心も捨てた。
全てが暗闇になった。
今までに赤にしてきた人たちが次々と現れる。
そして、今までに出会った人たちが現れる。
全てが次々と赤に変わる。
大切なものが目の前で壊れていった。
手を伸ばしても届かなくて。
悲鳴を上げた。
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