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「そのままの意味だ」
「そう、ですねぇ・・・」
少し考えてから答える。
「お兄さんみたいな存在、でしょうか」
「何でそう思うんだ?」
「中学時代から何かと面倒を見ていただきましたし・・・。何と言うんでしょうか、こう・・・頼りがいがある、という感じです」
「そうか」
そう言った会長はとても嬉しそうだった。
そっか、会長は一人っ子だって昔言ってたな。
「お前みたいな弟がいたら、俺も誇らしいな」
頭を撫でられた。
身長差約10㎝。
何か落ち着くな・・・。だが身長差が・・・っ!!
「ワリィ、嫌だったか」
「いえ、全然」
「そうか。・・・あ、もうこんな時間か・・・。俺帰るな」
「あ、なら少し待って下さい」
そう言って再び台所へ。
で、クッキー(これも手作り)を持って再びリビングへ。
「仕事の休憩の時にでも書記さんと食べて下さい」
「おぅ、何かワリィな」
そのあとは互いに別れの言葉を言って、別れた。
疲れたような、何か嬉しかったような不思議な一日だった。
纏めると、大変だった。
その後、俺は理事長に電話、今日の件についての罰を無くすように頼んだ。
つか、命令した。
後日、罰は無くなった。
それだけ。
オチを期待した人、取り敢えずごめんなさい。
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