浪と元久が1ーAの理由

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「うわー、一応やっとこー」 そう言って教材の用意をする元久。 俺はそれを横目で見る。 「浪は勉強しないのか?」 「必要ない」 数学は、公式も応用も基礎はしっかり覚えてるし(超難関大レベルまで)、社会科は暗記してある(地歴も公民も、全世界分)。 理科系統はどんな問題でも答えられるし、英語や国語は普通に使っている言葉だから間違える事がまず無い。 と言うか、殆どの言語は話せるし書ける。 「俺は勉強と言うよりも、日常生活での余興として捉えてるしな」 「それって、何となくやっても出来るって事か?」 「あぁ。お前だって同じだろうが」 「そうだけどさぁ・・・」 元久はそう言いながらも勉強に取り掛かる。 とは言っても、あっという間に終わったが。 「もう終わった・・・。また暇だな」 「なら、良いことを思い付いたが・・・聞くか?」 「教えて下さい!!」 「一回しか言わないからよく聞けよ・・・」 そして、思い付いた事を元久に伝えると、元久も目を輝かせて賛同した。 「じゃ、明日は久し振りに授業出るんだ?」 「その辺は・・・好きにすれば良いんじゃないか?」 その後は二人で適当に話して、好きなBLサイト巡りをして終わった。
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