浪と元久が1ーAの理由

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「うっわぁ、何にもないねぇ~」 「普段使うような場所じゃねぇしな」 「それじゃあ、始めよっかぁ」 「二つのグループを、人数が同じになるように作れ。それぞれに俺と元久が当たる」 その言葉を合図に一斉に動き出す。 つっても、ジャンケンで勝ち負け決めて別れるだけだか。 グループで教室を半分ずつ使い、休憩時間なども説明する。 俺らは質問に答えたり、公式の説明とより楽な解き方を教えたりした。 取り敢えずそんな感じで、土曜日は終わり。 日曜日も同じ場所で同じ事をした。 流石に飽きてきた奴がいて、遊び出したからキレた。 「テメェらは人に頼んでおいてその態度か・・・。やる気がねぇんなら出てけ!!他の奴の邪魔だし、俺も胸糞ワリィんだよ!!」 ・・・みたいな感じで。 ソイツらの勉強道具とか、荷物とかを全て廊下に投げ捨てたら泣いて謝られた。 捨ててから思ったが、ごみ箱に捨てるべきだったな。 泣いて謝った奴は最終的に土下座を始めた。 土下座って、やられてる方が恥ずかしいよな。 仕方ないので許してやって、勉強会再開。 明日からの期末テストが楽しみだな。 もう一つだけ。 元久が学級長とフラグを立てた。 御馳走です。
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