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忠告に行った子が全員倒れてた。
そして、綾戸先輩は一番酷く、文字通り完膚なきまでの暴力の跡が見て取れる。
誰にも意識が無いことは明白で、綾戸先輩を含む三名は骨が折れているようだった。
直ぐに携帯を出し、学園内の医療機関に救急車の派遣を求める。
電話が終わったところで元久が来た。
目の前の惨状を確認すると、思い切り顔を顰めた。
「・・・なーちゃん」
「救急車が来るまでに、応急処置だけでもするぞ」
元久は無言で頷くと、俺と共に簡単な手当を始める。
怪我は基本打撲傷だったが、かなり強くやられたのが分かる。
黙々と作業を続け、終わってから暫くして救急車が到着した。
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