毛玉潰し・・・できるか?

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――浪side―― 翌日。 制裁の準備をするために学校へ早めに登校する。 準備と言っても、親衛隊長達を集めて話し合うだけだが。 無論、元久も一緒だ。 だが、先ずは取り巻きの奴らを陥れる必要が出る。 いや、いっそ纏めて潰そう。 「元久、どうすれば取り巻きと毛玉を纏めて潰せると思う?」 「目の前で毛玉を殺す。勿論、じっくりと苦しめながら、ね・・・」 「・・・殺す、事は出来ない。約束があるからな」 「そっかぁ・・・でも、苦しめるだけなら出来るんだよねぇ?」 ニヤリと歪んだ笑みを浮かべる元久に、俺も笑い返す。 「当たり前だろうが」 会議室に着けば、もう何人か来ていた。 「おはようございます」 「おっはよー!」 「・・・おはよう」 挨拶を返して席に着く。 他の親衛隊長も直ぐに集まった。 「それでは、緊急会議を始める」 「皆も知ってると思うけど、忠告に行った親衛隊長達が東郷犀にやられた。特に、綾戸先輩は全治一ヶ月以上の怪我をした」 元久の言葉に、会議室がざわめく。 チャラ男口調じゃないのは、そんな余裕が無い表れだ。 そんな中、一人が挙手をした。 生徒会書記の親衛隊長、山神 灯(ヤマカ アカリ)先輩だった。
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