毛玉潰し・・・できるか?

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ニコニコと笑顔を浮かべてこっちに歩いてくる元久は、この教室に流れている雰囲気には全くそぐわぬもので、かなり不気味に見えただろう。 そう言う俺も、片手からの出血で白い制服を赤く変えながらいつも通りに元久に接しているのだから人の事は言えない。 「あーぁ、転校生君ボーゼンジシツって感じだねぇ~」 「これで自分の行動を反省しねぇんなら、相当頭ヤバい奴だな」 「アハハッ!それは言っちゃダメだよぉ」 そして何事も無かったかのように二人で退室。 ・・・その前に。 俺は入り口で一度立ち止まると、 「あー成りたくねぇ奴は、俺に喧嘩売るような行為はしねぇ方が良いとだけ言っとく」 そして本当に退室した。
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