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「あ、そうだ、なーちゃん」
「何だ」
「予想以上に良いもの見せてくれてありがとねぇ」
「見世物のつもりではやってねぇ」
「分かってるよぉ」
そして沈黙。
少しして、元久が口を開いた。
「なーちゃん」
「今度は何だ」
「出血をどうにかしようよ・・・」
「・・・ん?あぁ・・・。忘れてた」
「なーちゃんってさぁ、変なトコで鈍いよねぇ~」
「ほっとけ」
後は下らない話をしながら適当に校舎をふらつき、会議室で一日の退屈を潰した。
勿論、監視カメラなどで毛玉の動向を監視しながらだった。
結局、今日は何の問題もなく終わったのだった。
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